■産業連関表とは | |||
■県内生産額 | |||
■県経済の構造 | |||
■統計表(Excel95形式) | |||
■利用にあたって |
経済を構成する各産業は、相互に網の目のように互いに結びつき合いながら生産活動を行っています。つまり、各産業間の密接な取引関係の中で、ある産業は直接、間接の影響を与えることになります。また、各産業の生産活動は、一方では消費者などの最終的な需要の影響を受けるとともに、他方で各産業で働く労働者の賃金から新たな需要が生み出されることにもなります。このように、経済活動は、産業相互間あるいは産業と家計などの間で密接に結びつき、互いに影響を及ぼしあっています。
即ち、産業連関表とは、一定地域(群馬県)において、一定期間(通常1年間)に行われたモノやサービスの産業間の取引、産業と家計などの最終消費者との取引、地域間の取引を数値化し、一覧表にしたものであり、経済循環の一つの見取図といえます。そして、産業連関表を用いて行う地域の経済構造の把握、経済施策の効果予測などの分析のことを産業連関分析といいます。
平成7年群馬県産業連関表を最も簡略化した統合表が表1である。平成7年に群馬県で生産された財・サービスの総額(県内生産額)は16兆4717億円で、これは国内生産額937兆1006億円の1.8%にあたる。平成7年の県内生産額15兆5390億円と比較すると、6.0%の伸びとなった。
県内生産額16兆4717億円を生産するために、産業全体として8兆6502億円が中間投入され、その結果7兆8215億円の粗付加価値が生じている。また、県内生産額と移輸入額6兆4184億円をあわせた総需要額22兆8901億円のうち、8兆6502億円が中間需要として各産業へ、残り14兆2399億円が最終需要部門(消費・投資・移輸出)へ販売されている。さらに、県(国)外との取引をみると、7兆2961億円が移輸出され、6兆4184億円が移輸入されている。
具体的に、表−1の第1次産業をタテ方向にみると、平成7年の1年間に第1次産業は自部門から421億円、第2次産業から606億円、第3次産業から433億円の原材料を購入し、「中間投入額」1460億円によって、第1次産業は「県内生産額」3002億円の生産額をあげたことになる。この生産額から中間投入額を控除したものが粗付加価値額であり、生産活動の結果1542億円の「粗付加価値」を生み出したことになる。
次に、第1次産業をヨコにみると、平成7年の1年間に第1次産業は新しく生産した財・サービス3002億円を「中間需要」や「最終需要」に販売したことになる。しかし、中間需要と最終需要を合わせた「需要合計」は4885億円であり、県内生産額3002億円との差額1883億円は県(国)外からの「移輸入」によって賄われたことになる。しかし、中間需要と最終需要を合わせた「需要合計」は4885億円であり、県内生産額3002億円との差額を「中間需要」と「最終需要」に販売したことになる。しかし、中間需要と最終需要を合わせた「需要合計」は4885億円であり、県内生産額3002億円との差額1883億円は県(国)外からの「移輸入」によって賄われたことになる。このことは、第1次産業の需要合計の中に移輸入分として1883億円が含まれていることを意味している。
表−1 平成7年群馬県産業連関表(3部門表)
(1)県内生産額
平成7年1年間に県内産業が生産した財・サービスの総額である生産額は、16兆4717億円で、これは国内生産額937兆1006億円の1.8%にあたる。平成2年の県内生産額15兆5390億円に比べ、6.0%の伸びとなった。産業別構成比をみると、第1次産業が全体の1.8%を占め、第2次産業が59.6%、第3次産業が39.6%となった。
平成2年と比較すると、構成比で第1次産業が0.5ポイント、第2次産業が3.9ポイント低くなったものの、第3次産業が4.4ポイント高くなった。
図−1 生産額の産業別構成比
(2)需要構造
平成7年に県内の各産業に対して原材料等として販売された中間需要の総額は、8兆6502億円で総需要の37.8%を占めている。また、最終需要の総額は14兆2399億円で、総需要の62.2%を占め、その内訳は移輸出が7兆2961億円と最も大きく、次いで民間消費支出、県内総固定資本形成となっている。
平成2年と比較すると、中間需要が0.6ポイント、県内最終需要が0.9ポイント高くなったものの、移輸出が1.5ポイント低くなった。
図−2 需要構造
(3)投入構造
県内産業が財・サービスを生産するために必要とした原材料等の中間投入額は8兆6502億円で、県内生産額16兆4717億円に占める割合(中間投入率)は52.5%であり、2年と比較すると0.2ポイント下がった。全国の投入率46.1%と比較すると6.4ポイント高くなっている。
図−3 投入構造
(4)県際構造
移輸出及び移輸入の相互関係から本県の県際構造をみると、平成7年における移輸出額は7兆2961億円、移輸入額は6兆4184億円で差し引き8777億円の移輸出超過になっており、県内生産額に対する移輸出超過額の割合は5.3%で、平成2年の割合5.6%よりわずかに縮小した。
図−4 平成7年群馬県経済の循環と規模
(5)主要産業の部門別構成比
本県の生産額の上位5部門をみると、電気機械12.0%、輸送機械11.0%、建設8.4%、商業6.8%、食料品6.0%となっており、順位は平成2年と同じなっている。上位5部門のうち、商業を除く4部門が第2次産業となっている。
全国と比較すると、本県1位の電気機械は全国6位、2位の輸送機械は全国8位、4位の商業は全国1位となっている。つまり、本県は第2次産業中心の産業構造であると考えることができる。
表−2 部門別構成比
1.32部門表 | (127KB) | |
2.52部門表 | (211KB) | |
3.93部門表 | (567KB) | |
4.部門分類表 | (142KB) | |
5.雇用表 | (100KB) |
(注)この統計表はExcel95形式で作成されています。
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