群馬県統計情報提供システム 市町村民経済計算

市町村民経済計算結果の概要(平成24年3月28日公表)

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1 県経済の概況

 平成21年度の本県経済をみると、前年のリーマン・ショックの影響による悪化からの緩やかな持ち直しの動きを続けたものの、リーマン・ショック以前の水準には至らなかった。雇用環境は、有効求人倍率が低水準で推移するなど厳しい状況が続き、雇用者数は4年連続減少した。
 平成21年度の県内総生産は名目で7兆428億円となり、名目経済成長率は1.7%減(平成20年度6.3%減)と3年連続で減少した。価格変動を取り除いた実質経済成長率は2.2%減(平成20年度4.9%減)と、2年連続の減少となった。

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2 市町村別の総生産の動き

 平成21年度の市町村内総生産は、35市町村の合計で7兆428億円、対前年度比1.7%減(平成20年度6.3%減)となった。これを市町村別にみると、10市町村で前年度を上回り、25市町村で前年度を下回った。(第1表参照)

(第1表)市町村内総生産

市町村 総生産額
(億円:年度)
増加率
(%:年度)
市町村 総生産額
(億円:年度)
増加率
(%:年度)
H19 H20 H21 H20 H21 H19 H20 H21 H20 H21
前橋市 12,546 11,923 11,618 -5.0 -2.6 甘楽町 389 372 338 -4.5 -9.0
高崎市 13,287 12,288 12,028 -7.5 -2.1 中之条町 568 551 547 -2.9 -0.7
桐生市 3,295 3,031 3,101 -8.0 2.3 長野原町 292 276 265 -5.4 -4.1
伊勢崎市 8,035 7,752 7,595 -3.5 -2.0 嬬恋村 474 468 450 -1.4 -3.7
太田市 11,152 9,856 9,818 -11.6 -0.4 草津町 383 379 375 -1.2 -1.1
沼田市 1,611 1,558 1,490 -3.3 -4.3 高山村 110 107 106 -2.8 -0.3
館林市 2,893 2,834 2,967 -2.0 4.7 東吾妻町 548 568 560 3.5 -1.3
渋川市 3,067 3,011 2,851 -1.8 -5.3 片品村 234 221 213 -5.5 -3.7
藤岡市 2,205 2,073 2,112 -6.0 1.9 川場村 114 115 115 0.5 0.2
富岡市 2,011 1,799 1,881 -10.5 4.6 昭和村 231 250 268 8.0 7.1
安中市 2,349 2,250 2,176 -4.2 -3.3 みなかみ町 874 829 821 -5.2 -1.0
みどり市 1,405 1,348 1,295 -4.1 -3.9 玉村町 1,235 1,165 1,089 -5.7 -6.5
榛東村 283 286 284 0.8 -0.5 板倉町 421 411 411 -2.3 0.0
吉岡町 419 418 436 -0.3 4.3 明和町 498 497 446 -0.3 -10.1
上野村 70 66 71 -5.9 7.9 千代田町 1,330 1,346 1,305 1.2 -3.0
神流町 87 85 85 -2.6 -0.2 大泉町 2,785 2,337 2,141 -16.1 -8.4
下仁田町 264 274 257 3.9 -6.2 邑楽町 899 821 846 -8.7 3.0
南牧村 65 65 65 0.2 0.3 県計 76,431 71,627 70,428 -6.3 -1.7
(注)市町村合併が行われているが、今回の市町村民経済計算は平成21年度のものであるため、平成22年3月31日時点の市町村区分で推計を行った。

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3 市町村別市町村民所得の動き

 平成21年度の市町村民所得は、35市町村の合計で5兆9922億円、対前年度比3.0%減(平成20年度7.9%減)となった。これを市町村別にみると、9市町村で前年度を上回り、26市町村で前年度を下回った。(第2表参照)

(第2表)市町村民所得総額

市町村 所得総額
(億円:年度)
増加率
(%:年度)
市町村 所得総額
(億円:年度)
増加率
(%:年度)
H19 H20 H21 H20 H21 H19 H20 H21 H20 H21
前橋市 11,997 11,298 11,171 -5.8 -1.1 甘楽町 402 383 369 -4.6 -3.7
高崎市 12,681 12,062 11,664 -4.9 -3.3 中之条町 524 490 479 -6.4 -2.3
桐生市 3,508 3,284 3,092 -6.4 -5.8 長野原町 174 163 158 -6.1 -3.3
伊勢崎市 6,954 6,482 6,143 -6.8 -5.2 嬬恋村 265 260 258 -1.8 -0.7
太田市 7,834 7,030 6,510 -10.3 -7.4 草津町 215 205 207 -4.4 0.8
沼田市 1,365 1,301 1,273 -4.7 -2.1 高山村 93 91 90 -3.0 -1.2
館林市 2,511 2,383 2,335 -5.1 -2.0 東吾妻町 448 409 409 -8.8 0.0
渋川市 2,676 2,369 2,314 -11.5 -2.3 片品村 127 116 115 -8.6 -1.0
藤岡市 2,199 2,007 1,989 -8.7 -0.9 川場村 83 83 86 -0.1 4.1
富岡市 1,564 1,465 1,483 -6.3 1.3 昭和村 227 182 225 -19.9 23.4
安中市 2,708 1,953 1,987 -27.9 1.7 みなかみ町 642 575 559 -10.4 -2.9
みどり市 1,549 1,492 1,390 -3.7 -6.9 玉村町 1,278 1,165 1,132 -8.9 -2.8
榛東村 420 391 417 -6.9 6.6 板倉町 453 425 407 -6.3 -4.1
吉岡町 592 568 558 -4.1 -1.8 明和町 442 333 325 -24.6 -2.6
上野村 30 29 28 -2.3 -3.2 千代田町 383 343 345 -10.6 0.8
神流町 47 41 41 -12.4 0.0 大泉町 1,492 1,370 1,319 -8.2 -3.7
下仁田町 232 217 195 -6.3 -10.4 邑楽町 927 780 811 -15.9 4.0
南牧村 50 45 40 -8.4 -11.4 県 計 67,092 61,790 59,922 -7.9 -3.0
(注)市町村合併が行われているが、今回の市町村民経済計算は平成21年度のものであるため、平成22年3月31日時点の市町村区分で推計を行った。

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4 1人当たり市町村民所得の動き

 平成21年度の1人当たり市町村民所得は、14市町村で前年度を上回り、21市町村で前年度を下回った。(第3表参照)

(第3表)1人当たり市町村民所得

市町村 H19
年度
H20
年度
H21年度 市町村 H19
年度
H20
年度
H21年度
実額
(千円)
実額
(千円)
実額
(千円)
対県比
(%)
増加率
(%)
実額
(千円)
実額
(千円)
実額
(千円)
対県比
(%)
増加率
(%)
前橋市 3,521 3,317 3,281 110.1 -1.1 甘楽町 2,865 2,760 2,684 90.1 -2.8
高崎市 3,451 3,271 3,152 105.8 -3.6 中之条町 2,767 2,622 2,595 87.1 -1.0
桐生市 2,795 2,643 2,514 84.4 -4.9 長野原町 2,743 2,620 2,581 86.6 -1.5
伊勢崎市 3,403 3,157 2,978 100.0 -5.7 嬬恋村 2,499 2,487 2,503 84.0 0.6
太田市 3,651 3,267 3,016 101.2 -7.7 草津町 2,896 2,802 2,858 95.9 2.0
沼田市 2,604 2,498 2,464 82.7 -1.4 高山村 2,238 2,218 2,241 75.2 1.0
館林市 3,174 3,019 2,965 99.5 -1.8 東吾妻町 2,742 2,538 2,577 86.5 1.6
渋川市 3,118 2,787 2,749 92.3 -1.4 片品村 2,423 2,264 2,293 77.0 1.3
藤岡市 3,199 2,930 2,915 97.8 -0.5 川場村 2,043 2,069 2,184 73.3 5.6
富岡市 2,946 2,776 2,830 95.0 1.9 昭和村 2,942 2,367 2,934 98.5 23.9
安中市 4,345 3,155 3,232 108.5 2.4 みなかみ町 2,850 2,599 2,571 86.3 -1.1
みどり市 2,977 2,871 2,675 89.8 -6.8 玉村町 3,369 3,081 3,005 100.9 -2.5
榛東村 2,949 2,736 2,909 97.6 6.3 板倉町 2,866 2,692 2,586 86.8 -3.9
吉岡町 3,157 2,972 2,867 96.2 -3.5 明和町 3,917 2,960 2,891 97.0 -2.3
上野村 2,079 2,096 2,098 70.4 0.1 千代田町 3,315 2,973 3,004 100.8 1.0
神流町 1,817 1,643 1,697 57.0 3.3 大泉町 3,640 3,363 3,257 109.3 -3.1
下仁田町 2,402 2,309 2,125 71.3 -8.0 邑楽町 3,403 2,871 2,992 100.4 4.2
南牧村 1,817 1,727 1,592 53.4 -7.9 県 計 3,325 3,067 2,979 100.0 -2.9
(注1)1人当たり市町村民所得とは、雇用者報酬、財産所得、企業所得の合計である市町村民所得総額を10月1日現在の総人口で除したものをいう。従って、1人当たり市町村民所得は、個人の所得(給与)水準を表すものではなく、企業の利潤なども含む市町村経済全体の所得水準を表すものである。
(注2)市町村合併が行われているが、今回の市町村民経済計算は平成21年度のものであるため、平成22年3月31日時点の市町村区分で推計を行った。

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5 広域市町村圏別市町村内総生産

 平成21年度の市町村内総生産を広域市町村圏別にみると、3広域市町村圏で増加し、7広域市町村圏で減少した。増加率が最も大きかったのは、多野藤岡(2.0%増)、次いで富岡甘楽(1.3%増)、桐生市外(0.4%増)となっている。
 第1次産業は、すべての広域市町村圏で減少した。内訳をみると、農業及び林業はすべての地域で減少し、水産業は東毛(10.6%増)など2地域で増加し、前橋(11.0%減)など8地域で減少した。
 第2次産業は、多野藤岡(5.9%増)など4広域市町村圏で増加し、渋川地区(10.0%減)など6広域市町村圏で減少した。内訳をみると鉱業はすべての地域で減少し、建設業は渋川地区(1.6%増)など5地域で増加し、東毛(3.0%減)など5地域で減少した。第2次産業の8割以上を占める製造業は、桐生市外(7.8%増)など4地域で増加し、渋川地区(13.0%減)など6地域で減少した。
 第3次産業は、すべての広域市町村圏で減少した。内訳をみると、卸売・小売業は、吾妻(0.2%増)など2地域で増加し、前橋(13.8%減)など8地域で減少した。また、不動産業はすべての地域で増加し、金融・保険業及びサービス業はすべての地域で減少した。

(第4表)平成21年度広域市町村圏別市町村内総生産

広域市町村圏 第1次産業 第2次産業 第3次産業 市町村内総生産
生産額
(億円)
対前年度増加率
(%)
生産額
(億円)
対前年度増加率
(%)
生産額
(億円)
対前年度増加率
(%)
生産額
(億円)
対前年度増加率
(%)
前   橋 195 -2.2 2,414 2.9 9,727 -4.1 11,618 -2.6
高崎市等 133 -2.2 3,796 -2.9 10,847 -2.3 14,204 -2.3
渋川地区 96 -0.9 1,036 -10.0 2,548 -1.4 3,571 -3.9
多野藤岡 26 -1.4 851 5.9 1,450 -0.5 2,268 2.0
富岡甘楽 47 -4.0 994 5.1 1,585 -1.3 2,542 1.3
吾   妻 149 -1.2 349 -2.2 1,862 -2.1 2,304 -1.9
利根沼田 130 -1.8 569 -3.8 2,290 -2.1 2,906 -2.2
伊勢崎佐波 89 -0.6 3,960 -3.9 4,818 -1.8 8,684 -2.6
桐生市外 77 -1.3 1,122 5.1 3,367 -1.4 4,396 0.4
東   毛 183 -0.4 9,170 -0.6 8,977 -1.6 17,934 -0.9
県   計 1,126 -1.5 24,261 -1.0 47,471 -2.3 70,428 -1.7
(注1)市町村内総生産は総資本形成に係る消費税・帰属利子控除及び輸入品に課される税・関税加算後のため、各産業の合計とは一致しない。
 

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6 広域市町村圏別市町村民所得

 平成21年度の市町村民所得を広域市町村圏別にみると、9広域市町村圏で減少した。減少率が最も大きかったのは桐生市外(6.2%減)で、次いで伊勢崎佐波(4.9%減)、東毛(4.8%減)となっている。
 項目別にみると、雇用者報酬はすべての広域市町村圏で減少した。これは主に、雇用者報酬の約9割を占める賃金・俸給が減少したことによる。雇用者報酬の減少率が最も大きかったのは東毛の(8.0%減)で、次いで桐生市外(7.7%減)、伊勢崎佐波(6.4%減)となっている。
 次に財産所得をみると、すべての広域市町村圏で増加した。 増加率が最も大きかったのは前橋(4.5%増)で、次いで高崎市等(3.7%増)、東毛(3.0%増)となっている。
 企業所得は8広域市町村圏で増加した。増加率が最も大きかったのは多野藤岡(16.5%増)で、次いで利根沼田(14.6%増)、東毛(7.7%増)となっている。

(第5表)平成21年度広域市町村圏別市町村民所得

広域市町村圏 雇用者報酬 財産所得 企業所得 市町村民所得
所得額
(億円)
対前年度
増加率
(%)
所得額
(億円)
対前年度
増加率
(%)
所得額
(億円)
対前年度
増加率
(%)
所得額
(億円)
対前年度
増加率
(%)
前   橋 8,045 -3.8 553 4.5 2,573 7.0 11,171 -1.1
高崎市等 9,724 -3.9 662 3.7 3,264 0.2 13,651 -2.6
渋川地区 2,566 -2.3 170 2.0 553 3.2 3,289 -1.2
多野藤岡 1,558 -4.8 101 2.3 398 16.5 2,058 -0.9
富岡甘楽 1,565 -2.7 110 1.8 412 4.7 2,087 -1.1
吾   妻 1,236 -3.0 84 1.1 281 7.3 1,600 -1.1
利根沼田 1,687 -3.4 118 2.0 453 14.6 2,258 0.0
伊勢崎佐波 5,526 -6.4 369 2.3 1,380 -0.3 7,275 -4.9
桐生市外 3,479 -7.7 265 2.4 738 -1.6 4,482 -6.2
東   毛 9,129 -8.0 607 3.0 2,314 7.7 12,051 -4.8
県   計 44,516 -5.2 3,040 3.1 12,366 4.2 59,922 -3.0

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(027)226−2404

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